顕微鏡写真

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19.胚子発生の際、卵黄から血球の新生(卵黄嚢造血)
ニワトリ胚子発生初期の卵黄嚢表面の一部。下方にはやや大形の卵黄球(a)があり、上方に行くにしたがって細かく分れ、次第に細胞核が出現し、次いでそれが赤血球となり、血管(b)によって運び去られる。この場合、まだ血管壁は形成されていない。卵黄と連続している(c)が、若い赤血球が多数集まり(b)、後には血管壁をもった血管に成る。卵黄嚢造血は最初の造血であるが、人の卵では卵黄が少ないのでほんの形だけであるが、ニワトリやカエルのように卵黄の多い卵では非常に盛んに行なわれる。細胞分裂は全くない。
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20.胎盤で母親の血球から子の血球を新生(胎盤造血)
卵黄嚢造血に次いで胎盤造血が行なわれる。人間や哺乳類では妊娠全期間を通じて胎盤造血が行なわれる。図の右上方は親の子宮壁内面(a)の一部で、そこから親の血液は子宮内へ放出され、その血球は集まり、溶け合って絨毛の原基(b)を造り、その絨毛の内部から胎児の血球(赤色に見える)が造られる(c)。
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21.写真20の一部拡大
母親の赤血球(a)が、胎盤絨毛の表面(b)に附着して、その部の細胞に変り(細胞新生)、絨毛の内部の細胞から赤血球(赤色)へ変る(c)。ここにも細胞分裂は全くない。細胞新生による。
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22.腸の絨毛で造血(腸造血)
(ヤギの小腸絨毛の中ほどを、縦断したもの)
絨毛の壁細胞(a)は内側になるに従って大きくなり、核も膨大し(b)、染色性も変化してエオシンに赤染するようになり、更にそれが数個の無核赤血球に分れる(c)。それはあたかも胞子形成過程のようである。ここにも細胞分裂像は見られない。発生時期に応じて造血部位は転移する。造血は最初、卵黄から、次に胎生時代は親の血球から、そして生後は親の血液補給が断絶されるので、食物から腸の絨毛で造血されるわけである。そして造血に共通することは卵黄嚢も胎盤も、そして腸も消化器官と密接な関係があり、しかも何れも絨毛をもち、細胞分裂像を示していないことである。
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23.卵黄球から赤血球の細胞新生
(カエル幼生、孵化当日の心臓の内部)
約10個の赤血球の出来始めのものがある。何れも表面から見て20~30個の卵黄球の塊である。一部のものは核(ヘマトキシリン染色のDNAを含む)の出来始めも見られる。数日後にはこれらはすべて完全な赤血球となる。
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24.卵黄球から筋肉組織の新生(カエル幼生の尾部)
やや濃い赤色の顆粒すなわち卵黄球(a)が、縦に並んでAFD現象によって稍淡赤色の横紋筋線維(b)へ変わっている様相が明瞭に見られる。諸所に横紋が現れ始めている。卵黄が完全に消費された後は赤血球が卵黄球の代わりの役を果す。

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